城西大学附属 城西中学校
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校訓に込められた思い「報恩感謝」 教室の黒板上に掲げられている「報恩感謝」。毎日、生徒たちはこの校訓を見ながら授業に励んでいます。 「報恩感謝」は第5代校長であった新藤富五郎先生が約半世紀前に掲げたもので、100周年を迎える今では、城西の教育の柱となっています。 「報恩感謝」は、自分が成長できたのは両親を含め周囲の方々の愛情や自然の恵みによるものであり、また、一方で自分の能力を最大限に発揮できるよう日々努力し、社会に出て立派に活躍することが、両親ばかりでなく、お世話になった人たちや自分を育んでくれた自然界へのお礼になるという意味です。 城西には、校訓「報恩感謝」のほかに、建学の精神である「天分の伸長」「個性の尊重」「自発活動の尊重」という言葉があります。4つの言葉を並列的に位置付けることも可能ですが、生徒の成長に合わせた指導を考えたときに、校訓「報恩感謝」が城西教育の最終目的であると言えます。 生徒は、いわば何も知らない状態で本校に入学します。そして教師が知識や技能を教えたり、生徒が自ら体験型学習を行うなかで、生徒自身が開花させたい能力を発見していくのです。まず、能力を伸ばしていく個の成長を育むことが城西の教師が担う責務であり、また、生徒同士がともに切磋琢磨して自らの能力を発揮していくためには、生徒がお互いに認め合うこと、「個性の尊重」という土壌が必要になります。 個の成長ができた次に、自立を達成していくことが目標になります。生徒自らが主体的に思考することが必要ですし、生徒同士が協力、協働して、組織目標を達成していくことも学校教育のなかで重視されるべきです。それが「自発活動の尊重」です。 生徒の自立が達成できた後に、生徒が主体的に判断し、考え、表現することや、他者と有益な議論を重ね、対話すること、その結果、失敗を経験し、改善し、再び思考していく試行錯誤が繰り返されるでしょう。新たな発想、創造性を育成するプロセスです。 しかし、このような教育循環のなかで人がどうあるべきかの議論が必要になることでしょう。城西の普遍的な価値観である「報恩感謝」の精神は、城西ならではの教育価値を意味します。城西卒業生が活躍する社会では、世のため人のために考え、全体の利益を考慮に入れ、公共心や公益性を持った判断をしていくことになるでしょう。社会を創造性で変革し、公のために為すことが城西卒業生の使命なのです。学園正門(1948)第7回創立記念日(1924)生徒 農園作業風景(1919頃)城西実務学校 開校の日(1918)

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