東京都市大学 等々力中学校・高等学校
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 グローバル化に英語4技能、ICT・IoT社会とタブレットの導入、主体性や思考力の強化とアクティブラーニング(AL)。変化する社会情勢に対応しようと目まぐるしく移ろう教育行政。もちろん、現実的な要求にまず応えることは私立学校の使命であり、社会での自立に向けた教育は教育の大きな柱でなければならないのは自明のことです。 都市大等々力はこうした社会の変化に敏感であり続け、そこから見えてきた課題の克服に向け、具体的なシステムや方法を考え実践することを旨としてきました。数年前から教員はALの研究と研修を積み重ね、現在ではすべての教員がジグソー法のAL授業を実践しており、段階的に推し進めてきたタブレット導入は平成31年度で完了し、全生徒が授業や行事の事前学習等で使いこなす状況となります。英語4技能の「等々力流指導法」も確立させました。 しかしながら、ALやタブレットが主体的な学習姿勢を保証するものではないし、英語運用能力の高さがグローバルリーダーの要件として十分条件になるわけでもありません。 社会が多様化を極め地球規模の複雑で難解な問題が山積する今日、最も必要とされる能力は幅広い知見に基づく「教養の力」であると考えています。 古代ギリシアの時代に、「人が備えておくべき基本の技芸・学問」として、当時は七つの学問を指した言葉に「リベラルアーツ」という言葉があります。文系理系の垣根なく、歴史や哲学から数学・科学、そして家庭科や体育に至るまで、中学高校で学ぶすべての教科科目が今日的な意味における「リベラルアーツ」といってよいでしょう。そして、その修得こそが、偏見や先入主から人間を真に自由にしてくれるのであり、その修得によって培われた総合力・統合力こそが、これからの複雑で不透明な時代を切り開く力になっていくのです。そしてその修得には、従来の演習作業や暗記作業は欠かすことのできない大切な手法であることも認識しておくべきです。 また、「自分以外の誰か人のために」という意識の脆弱な人間が人から尊敬されるはずもなく、尊敬されない人間がグローバルリーダーになれるわけがありません。そう、リーダーの要件として最も大事なものは、「noblesse oblige」の精神に他なりません。 都市大等々力中高の教育は、現実的な要求に真剣に応えながら、多くの領域の知見を確実に身に付けさせる教育を実践します。そして、一時の変化や流行に足をすくわれることがないよう、常に本質を見据えた教育活動を推進しつつ、noblesse obligeの教育に力強く邁進していきたいと考えています。校長 原田 豊都市大グループのスケールメリットを生かした数々の取り組みが用意されています。「都市」で学ぶ。「人」を育てる。「未来」を築く。等々力キャンパス東京都世田谷区等々力8-9-18□ 都市生活学部□ 人間科学部横浜キャンパス神奈川県横浜市都筑区牛久保西3-3-1□ 環境学部□ メディア情報学部□ 大学院環境情報学研究科世田谷キャンパス東京都世田谷区玉堤1-28-1□ 工学部□ 知識工学部□ 大学院総合理工学研究科本質を見失わない教育 ~本当に大切なものは何か~31

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