駒場東邦 中学校 高等学校
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▲第2代高山校長の中3・道徳の授業。英語やドイツ語の原語をおりまぜた、知的好奇心を刺激する講義でした。駒東の授業には「教養主義」が根付いています。駒東生の心の拠り所「体育祭」。OB同士が出会った時、名前の次に聞くのは、体育祭の「色」。▼▲「大井川渡し」、今でも同じ競技が受け継がれている。▲昭和32年。1回生、中学1年生の生徒たち。駒場東邦の歩み駒場東邦は、学校法人東邦大学が設置した学校です。戦後の貧しさから脱却し、青少年に夢を持たせようと、当時の東邦大学理事長額田豊博士と都立日比谷高等学校校長であった菊地龍道先生が、高い教育の理想を掲げて設立しました。その教育の目標は、「天賦の才能をあますところなく発揮し得る知性に富んだ」「自主性と社会性とを兼ね備えた」「健康美に溢れた」人を育成することでした。沿 革昭和32年(1957) 4月開校 設立者は学校法人東邦大学理事長 額田豊博士初代校長は元都立日比谷高等学校校長 菊地龍道先生第1校舎完成 中学と高校の第1回入学式が挙行された生徒は中学80名、高校263名で、教職員は22名で出発昭和37年(1962)体育館兼講堂と第2校舎完成昭和42年(1967)菊地龍道記念奨学資金制度発足昭和43年(1968)屋内プール完成昭和46年(1971)高校よりの生徒募集を廃止し完全6ヶ年一貫教育が確立第3校舎(食堂・武道場・芸術教室棟)完成昭和58年(1983)米国カリフォルニア州の私立スティーヴンソン校との交換留学が始まる平成4年(1992)深瀬悟史記念奨学資金制度発足平成7年(1995)校舎を全面的に建て替え、現在の校舎・校庭完成平成9年(1997) 創立40周年記念式典平成16年(2004) 増築校舎完成4月より中学6学級制始まる(1クラス40人)平成19年(2007) 創立50周年記念式典平成24年(2012) 国立台南第一高級中学との交換留学が始まる平成29年(2017)創立60周年記念式典菊地龍道「夢と学園」『こまば東邦』創刊号、一九五八年。 私共の学園は創はじめられて未だ一年たゝたぬ生まれたばかりの学園である。傳でんとう統のない代りに、何ら手て垢あかのつかぬ、眞ま新あたらしい学園である。白しろ生き地じのまゝまのような学園である。こゝこに学ぶものゝの志向によって如い何か様ようにも染めあげられる学園である。 靑せい年ねん期きは夢の多い時代である。あらゆる可能性に対して、憬あこがれの心境を示しうることは独り靑年のみの特権である。あるものは聖者の啓示に自覚の喜き悦えつに浸ひたるであろう。あるものは慧えい知ちの鋭さに驚嘆の目を見はるであろう。また、あるものは胸きょう底ていの琴きん線せんに人知れず触れて随ずい喜きの涙をしぼるであろう。これらは皆多感の靑年時代に追求しうる可能性を孕はらむものである。 本校の学徒は一様に無むく垢純潔にして誠実な情熱に燃えている有ゆう為いの人々の集まりである。いや、單たんなる集まりではない。一つの有機的結合体である。従って一部の行動でさえも敏感に全体に影響しあう組織体である。大半のものゝの行動は、やがて全体を支配するであろう。多くのものが眞しん善ぜん美びの境地に向って憬あこがれを追求して止まなければ、学園全体は錦きん繡しゅうに覆おおわれる日が来ることであろう。日一日と本校の成長につれて、もろもろの夢が比類ない美しさをもって、白生地の本校の校風を染め上げ、燦さんぜん然たる光こう彩さいは世せ人じんの凝ぎょう視しするところとなるであろう。私は切にこのことの実現を期待するものである。21

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