駒場東邦 中学校 高等学校
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研究旅行(中3)通常の学習では、「問題」を解くことに主眼が置かれるのに対し、研究旅行では、各生徒が自分なりの「疑問」を見つけ、それをどこまでも探求していくことを目指します。「疑問」は、奈良・京都に関するものであれば原則的にどのようなものでも構いませんが、文献調査だけで「答え」が見つかるものでは不十分です。各自の疑問に合った方法論を自ら編み出し、現地でのフィールド調査も生かしながら、多角的・重層的に疑問を追求することが求められます。こうして、指導担当の教員との密なやりとりを重ねながら、1年近くかけて論文を完成させます。一人ひとりの生徒が文献調査と現地調査を重ねながら自分だけの疑問と向き合い、1年近くかけて論文を仕上げます。 奈良・京都研究旅行奈良・京都研究旅行の準備は1年前から始まりました。各々が研究課題を設定し、疑問を明確化させ、調査方法を考えました。事前の文献調査や現地での検証、聞き取り調査を経て、僕たちにとっては初めての「論文」を執筆しました。決して容易とはいえない課題でしたが、本質的な部分まで掘り下げていく探究心の大切さ、自分で見て聞いて事実を知ることの面白さを学ぶことができました。小林君▶高校1年Student's voice(写真)優秀論文集(表紙の画・題字も生徒)  論文課題冊子(自分の疑問を深める方法や論文の書き方を学ぶ)最優秀論文のテーマ (2015~2017年度 中学3年生)60回生(2015年度)● 石清水八幡宮の規模の検証 ― 仁和寺の法師はなぜ途中で帰ったのか ―● 江戸時代の京都の時と寺の音 ―寺の鐘の音による時の感覚への影響―● 寺院における石灯籠の利用目的● 京都のお地蔵様―お地蔵様はどこへ行く?―61回生(2016年度)● 鎌倉は、奈良・京都といかなる差があるのか?―武家の古都鎌倉、世界遺産登録に向けて ―● 地域による新聞の差異―全国紙と地方紙の存在―● 寺の床と使われなかった椅子62回生(2017年度)● 京都駅によって生じた南北分断―どこまで分断は進んでいるのか―● 塔頭の庭園と障壁画の関係性―大仙院の東下庭の考察―09

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