国士舘中学校
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225年後、10年後に振り返ることのできる学びを5年後、10年後に振り返ることのできる学びを「世のため、人のために役立つ人材(=国士)を育成する」ことを目標に、柴田徳次郎先生達が私塾「国士舘」を創立したのは1917(大正6)年のことです。以来、来年で100周年を迎える本校が、大切にしてきたのが『心学』と『活学』です。『心学』とは道徳心や正しい行ない、そして思いやりの心を備えた人を育てる“心の学び(武道と礼法)”です。『活学』とは三綱領「読書・体験・反省」(現在でいう「PDCA」)をもとに、物事を客観的に捉え、自らの存在価値を見つめて社会で活躍するための「教養」と「実践」のこと。そして、四徳目を兼ね備えた人材を育成することです。 現代は、経済的な部分を含めた世界情勢や、物理的な環境(交通手段等)、情報などあらゆるもののスピードがアップし、“地球上の距離感”は小さくなりました。“人のために役立つ人材”の活躍する舞台も「国内」のみにとどまりません。しかし「国士」を育てるための教育の根本は普遍です。近年、よりその重要性を説かれる『心学』についても、本校では“日本の心”ともいえる武道や書道、日常の学校生活における挨拶などの礼儀・作法などを大切にしながら、徳を積み、自分の行動や主義主張に責任を持てる芯棒の強い「紳士淑女(=武士道)」を育てる教育を実践しています。 中学時代はそのための土台作りの時間です。この年代は、大人からみれば些細なことでも、本人たちにとっては“大事件”と思えるような出来事であったり、反抗的な態度を取らざるをえないような事象が多々あるものです。そんなときに、我々はそれらひとつひとつの良し悪しを、その都度生徒に“言い渡す”のではなく、自分の葛藤や悩みを抱えながら成長していく生徒たちの状況・状態を把握したうえで、生徒を型にはめこまず、大きく包み込んでいくような指導を行なっています。そうすることが、失敗を恐れることなく物事に取り組む(立ち向かえる)姿勢を持つことにつながるからです。 学力的なことに関しましては、前述したようなグローバル化、ボーダレス社会に対応するための英語教育を進化させるべく、英語の時間を大幅に増やしました。特に入り口段階にあたる中1・2年次は「違和感のない英語」をテーマに、たとえばかねてより実施している『社会科校外学習』(浅草)など見識を広げる取り組みをうまく活用し、そのなかで「英語を使って、外国人と一緒に写真を撮ろう!」といった遊び感覚も盛り込みつつ、“親しみ、馴染みながら学べる英語”を追求していきます。また、系列の国士舘大学に通う留学生たちと交流できる、英語を公用語とした空間、『英語村』を設置し異なる文化に触れながら英語によるコミュニケーション能力の向上を図っています。 このように、守るべき伝統は守り、時代(・次代)を見すえながら進めるべき改革を行なうのが、国士舘の学びです。その結果として、国士舘で12歳から18歳という大切な時期を過ごした「未来の紳士淑女」たちが5年後、10年後、20年後に「中学のとき、あんなことがあったな」、あるいは「先生たちがいっていたのは、こういうことだったのか」と振り返ってもらえるような時間を作っていきたいと考えています。国士舘中学校・高等学校校長福田三郎沿 革1917(大正 6 )麻布に私塾「國士館」創立1919(大正 8 )財団法人国士舘設立(現在地)国士舘高等部設置(昭和5年3月廃止)1923(大正12)国士舘中等部設置(大正14年3月廃止)1925(大正14)国士舘中学校設置(昭和24年3月廃止)1945(昭和20)戦禍により校舎焼失1946(昭和21)名称を至徳学園に変更(至徳専門学校、至徳商業学校、至徳中学校となる)1947(昭和22)至徳中学校(新制3年制)設置1948(昭和23)至徳商業高等学校(新制3年制)設置至徳高等学校(全日制普通科=新制3年制、定時制商業科=新制4年制)設置(昭和24年3月廃止)1953(昭和28)学校法人至徳学園を学校法人国士舘の原称に復す(国士舘高等学校、国士舘中学校となる。専門学校は至徳のまま、昭和30年3月廃止) 国士舘短期大学(2年制)設置1956(昭和31)短期大学に体育科(3年制)を設置(昭和35年3月廃止)1958(昭和33)国士舘大学設置1965(昭和40)国士舘大学大学院設置1966(平成 41)鶴川校舎開設1992(平成 4 )多摩校舎開設1994(平成 6)国士舘中学校・高等学校男女共学制導入(新校舎竣工)1998(平成10)国士舘大学中央図書館開館体育・武道館竣工2000(平成12)高等学校に通信制課程設置2007(平成19)国士舘大学地域交流文化センター竣工2008(平成20)理工学部理工学科を設置体育学部にこどもスポーツ教育学科設置世田谷キャンパス梅ヶ丘校舎教育棟竣工2011(平成23)経営学部開設2013(平成25)メイプルセンチュリーホール竣工2017(平成29)国士舘 創立100周年校長のごあいさつJsucnhiooorlhigh2016KOKUSHIKAN

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