かえつ有明中・高等学校
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の春から東京大学文科Ⅲ類で学ぶ西野さん。文科Ⅲ類を選んだ理由は「理系に転向することもできるから」である。「私はもともと文学や歴史が好きです。でも、天文学にも興味があります。興味のある学問に取り組む前から、文系・理系と決めてしまうことはできませんでした」 とはいえ、自信満々で東大を受験したわけではない。学習成績は先生方のお墨付きであったにも関わらず、苦労したのは、自分の自信のなさを乗り越えることだったという。「私はコツコツ勉強するのが苦手で、こんな自分が東大に行く資格はないと思って。そのとき相談した小畑校長先生に、『東大以外にも、講義や教授陣の優秀な大学はもちろんあります。しかし、教授の研究や教育施設が日本の最先端であることは間違いありません。何よりも、東大で出会う友だちや、大学生活で関わる人々は非常に優秀です。大学生活で見える景色は、他の大学とは違うはず。弱気にならずに頑張りなさい』というアドバイスをいただいたんです」 西野さんは帰国生である。帰国したら現地で学んだIB校(国際バカロレア認定校)と同じような教育が受けたいと思って学校を探したという。その経緯を聞くと、控え目な語り口ながら、自分の意志を表明できる強さが理解できる。小畑校長のアドバイスが胸に収まったとき、西野さんは東大受験に向かって猛然と走り出すことができたのだ。 最後に「東大に合格した今、自信はつきましたか?」と質問をした。「東大合格は自信とは関係ないです。世界平和に貢献できるとか、人のために何かできたとか、そのとき初めて自信って生まれるものだと思うんです」 今、彼女には、自信に繋がる景色が見えている。「東大で、優秀な人々と出会いなさい」小畑校長先生の言葉が東京大学受験の力になりました。東京大学文科Ⅲ類 西野桃子さんこMessage from GRADUATES 卒業生からのメッセージ米国で2年間過ごしたのち、オマーンのインターナショナルスクールで学ぶ。本校に編入し「帰国生が多かったので、私も自然と受け入れてもらえました。学校生活は楽しかったです」という。英国の修学旅行をきっかけに、原語でディケンズの作品に挑戦中。大学では第二外国語にドイツ語を選択し、音楽や古典文学の世界も深めたいという。西野桃子PROFILE4

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