かえつ有明中・高等学校
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 フィロソフィの基本授業形態は「対話」です。毎回、設定されたテーマに沿って、ファシリテーターである教員が生徒の意見を引き出します。 例を出しましょう。「木造の船があります。金属を使って修理を繰り返しました。全て金属になった船は前の船と同一ですか」。あなたはどう考えますか? 一つの題材は、中1から高3まで議論することができます。結論は生徒の成長によって、あるいは議論するグループの特性によっても変化するでしょう。「一艘の船」は、生徒が自分の「変化」を考えるきっかけにもなる可能性があります。 フィロソフィは、考えるプロセスをトレーニングする教科です。2名の担当教員が、そのときの生徒の様子を見ながら教材研究を行い、年度の最初にシラバスを決定しています。そのときどきに題材となるのは、「永遠とは何か?」「神とは何か?」など、哲学のテーマを取り上げます。議論を行う中で、さまざまな意見を比較検討しながら、より良い結論を導き出す過程こそが学びだと考えています。 フィロソフィを1年間経験した生昨日の君と今日の君はどう違う?英語で哲学する「フィロソフィ」情報整理や、プロットの分析から始まります。プロットを分析する際は、なぜその表現が使われているのか、その言葉がどんな効果を狙っているのか、クライマックスはどこにあるのかなどに重点を置きます。このような流れの中でどこが論理的でないのか、それはなぜなのかという視点から作品を読み解くのです。このような手法をランゲージアーツで学んできた帰国生には、本校で行う授業はその延長線上にあるといえるでしょう。 作品をさまざまな角度から分析する過程では、文法の解説や語彙の解釈にも触れることとなります。筆者が伝えたかったことが何かを判断し、結論を出すのは、教員ではなく生徒です。 文学の時間ひとつでも、「ランゲージ」を軸としてより深い学び、ディープラーニングを実践するいくつもの要素があります。すでに海外の学校で授業を経験してきた帰国生にとっては、慣れ親しんだスタイルなのです。帰国生の英語の授業フィロソフィ(哲学)■ ランゲージアーツの授業には、  欧米で使われているテキストを使用。Global28

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