かえつ有明中・高等学校
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身につける必要がありますが、4技能のトレーニングそれぞれが「コミュニカティブ」であるべきです。 まず中1の授業から教科書の本文はオールイングリッシュでスタートします。語彙が少なく、まだ英語に慣れていない中1生は、思考をする前に、とにかく話すことからはじめます。 その基礎となるのがペアワークです。たとえば「あなたが好きなスポーツは何ですか?」という問いに、「サッカー」という単語だけで終わることはありません。「自分はサッカーが好きです。なぜなら…」と、必ず自分の考えを述べるところまでが求められます。「I think _, because_」というフレーズは、帰国生ではない中1の英語の授業でも耳慣れたものになります。 さらに「サッカーが好きな理由」を答えようとするとき、心情や情緒などの抽象的な言葉は、日本語であっても難しいものです。しかし、中1のペアワークの目的は、「とにかく話す」です。生徒は難しい単語を知らないからこそ、ジェスチャーを使ったり、少ないながらも知っている言葉をひねり出します。むしろ、英単語を知っていると、「あの言葉は何というんだっけ?」と、言葉を思い出すためにコミュニケーションが止まってしまいます。沈黙の時間が多いのでは、コミニカティブな語学教育とはいえません。 生徒同士のディスカッションでは、語彙数が少ない生徒でも、何とか工夫グローバル授業を理解してはじめて「人に伝わるノート」を取ることができる 本校で育てる「ノンネイティブでも世界の舞台で活躍できる英語力」は、次の3つに集約されます。①グローバル・コミュニケーション のための英語②大学進学を可能にする英語力③アカデミックイングリッシュ 大学進学のための英語とグローバルイングリッシュは違うという人もいます。しかし、中高生がグローバルな舞台に出ていく足がかりとして「知の探究」を行うべき、大学教育の場があります。英語を「ツール」として使いこなすためには、まずアカデミックな英語を修得する素地を作らなければなりません。 たとえ海外生活の経験がなくても、ゼロからはじめる英語教育だとしても、高校を卒業するときに「学問を修めるツール」にできるレベルまでの英語力が自ずと求められます。その英語力が高いレベルのグローバルコミュニケーションの礎となります。4技能の育成に「コミュニカティブ」を意識した英語教育 英語を修得する目的の最優先事項はコミュニケーションです。そこで英語の授業で最も意識するのは「コミュニカティブな英語」です。 グローバルな舞台でコミュニケーションを行うためには、「話す、聞く、読む、書く」の4技能をバランス良く4技能すべてを意識するコミュニケーション力の育成ノートの内容は、沖縄の「三線」の歴史について。説明するための語彙の少なさは、矢印や傍線、囲みなどでカバーしています。 かえつ有明 英語教育のコンセプトEnglish for Global Communicationとはグローバルな舞台でコミュニケーションを取ることができる。異文化やグローバルに対する素養、意識、マインドを持つ。4技能の統合、英語を英語で理解する、アウトプットスキルの充実。English for University Pathwaysとは国内外の進路実現を可能にする、入試演習、TOEFL®に対応できる英語力をつける。Academic Englishとは国内外の大学の授業を英語で受けることができる。英語の講義を英語でノートテイキングし、プレゼンテーションを行い、エッセイを書く力をつける。School Concept Book 2018 23

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