かえつ有明中・高等学校
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クチャーします。この部分は3学年を通じて軸となるスパイラルの「分析」「発表」の部分です。 中2で焦点を当てるのは「分析」です。分析の方法論は情報の可視化シート、たとえば、ベン図やマトリックス、チャートなどを使って学びます。 中3で重点を置く「発表」は、中学3年間の集大成です。すでに中1から中2まで、螺旋状に「情報収集・分析・発表」を繰り返しているので、基本的なフォーマットを踏襲したうえで、最大限の創意工夫を凝らします。今までのトレーニングを通して自分を表現したプレゼンテーションができるまでに成長しているのです。サイエンス科で育てる創造性とは サイエンス科において、最終的な到達点は「創造性を身につけること」です。かえつ有明がいう「創造性」は無から有を生み出すことではありません。もちろんそのようなことができることは素晴らしいことで、サイエンス科の更に先にはそうなってほしいと思いますが、サイエンス科はそうではありません。先のスマホとガラケーで挙げた例のように、「比べる・並べ替える」・「既知事項の組み替え」も創造性と充分に言えるのです。それで世界を動かすことができるのです。創造は天才にだけ与えられたものではなく、やり方を知っていれば誰でもがアップル社のスティーブジョブスに近づけるというのが、かえつ有明の考え方です。学んだ基礎知識や既知事項から新たな「気づき」や「発見」をするのが、教育的「創造性」「考える道筋の方法論」を螺旋状に組み立て、繰り返す 中学3年間を通じて軸となるのは、「情報収集・分析・発表」です。この3つを螺旋状にたどりながら、自分自身が何をしたいのか、何を目指すのかを探ります。 各学年には、それぞれ重点的に行うテーマがあります。中1は「情報収集」、中2は「分析」、中3は「発表」です。 たとえば中1では学校内の見学ツアーを行いますが、「学校内のエコな部分はどこか」を知るための情報収集が主な目的です。 実は本校の校舎には、環境に配慮した多くの仕組みがあります。教室の天井には、室内の光を検知するセンサーがあり、外光の影響を受ける窓側の蛍光灯の電力を抑える働きをします。体育館の地下にはエアチューブが配置され、夏は涼しい空気を、冬は温められた空気を貯蓄し、校内に循環させる役割を担います。まずは生徒が「情報収集」し、のちにそれが環境に配慮した仕組みであることを、担当教員や校舎を設計した方のレクチャーなどで種明かしされるのです。 その結果は新聞にまとめますが、現役の新聞記者にレクチャーしてもらうこともあります。ここで意識するのは、新聞が「事実」で構成されており、「自分の考え」ではないことです。情報整理をどう行い、文章構成をどうするのかは、図書館司書が中心になってレオリンピック開催時の役割オリンピック競技施設の建設ベン図東京都についてだけ言える特徴東京都と国に共通する特徴高価安価持続性低い持続性高い国についてだけ言える特徴東京都国ABCDマトリックス■5W1Hマップ■可視化シート例DEEP learning出典:桑田てるみ著(2016)  『思考を深める探究学習』全国学校図書館協議会まん中に、自分が調べるテーマを書きます。まわりの指示に関連した、 テーマについての「疑問文」を書きましょう。思いつかないマスはむりに書かなくてもかまいません。What(なに)How(どれくらい)数量、分量テーマ12定義、概要Where(どこ)場所Why(なぜ)理由、根拠How(どのように)方法、ようすWho(だれ)人物When(いつ)時間20

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