かえつ有明中・高等学校
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既知の知識を比較し、並べ替え、新たな考えを創造する「サイエンス科」とは、興味関心を発見するまでの、探究の方法や考え方のスキルを身につける教科です。 物事を探究するためには「クリティカルシンキング(批判的思考)」が必要です。これは他者を批判することではなく、内省を繰り返しながら論理的かどうかを判別するセンサーを駆使する行為のことです。サイエンス科では「批判的能力を高める」だけではなく「批判的能力を高める方法を身につける」ことに主眼をおいています。 具体的には、一つのテーマについて「物事を比べる、並べ替える、理屈を考える、自分の意見と事実を分ける」などの思考作業を繰り返し行いながら、クリティカルシンキングを修得していきます。 日本の携帯(以下ガラケー)と海外のスマートフォン(以下スマホ)を例に出しましょう。日本のガラケーは非常に高性能で、その機能は現在の最先端のスマホと遜色ありません。それでもガラケーはこれだけ衰退し、スマホは世界的に売れているのはなぜでしょう。ガラケーは電話に各社それぞれの方式で、数多くの機能を搭載しました。そのためメーカーを換えるともう使えません。そしてその多くの機能はパソコンに共通する機能でした。一方スマホを作る企業は考えました。PCに電話機能を付けて小さくしたら?PCはそのほとんどにWindowsかMac OSが使われており、使い勝手はどちらも同じです。電話を多機能にして、でもメーカによって使い方が違うガラケーと、PCに電話を付けたから使い勝手が良いスマホ、どちらが売れるかは自明です。サイエンス科で行う「比べる・並べ替える」考え方が世界を変えました。「比べる・並べ替える」が世界を創造しているとも言えるのです。情報収集・分析・発表を繰り返しながら自分自身の目標を発見するサイエンス科ディープラーニング将来の目標を発見する基礎作りサイエンス科School Concept Book 2018 19

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