かえつ有明中・高等学校
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学習内容を「自分のこと」として意識できたとき能動的な学びがはじまる アクティブラーニングとは、1980年代にアメリカで生まれた教育方法です。文字通り読めば、アクティブ(活動的)なラーニング(学ぶ)であるために、グループディスカッションやプレゼンテーションをしなければならないという誤解が生まれてしまいました。しかし、グループディスカッションは、まず生徒一人ひとりが考える基礎となる知識を得て、議題となるテーマを理解し、自分なりの思考があってはじめて成立します。そして、生徒一人ひとりがアクティブラーニングを行うためには、その根底に、「知りたい、勉強したい」というモチベーションが必要となります。 ではアクティブラーニングに向かうモチベーションはどのようにして生まれるのでしょうか。 たとえば歴史の時間、第二次世界大戦が勃発した時代背景などを知った後に、「もしも君が、とある国の元首だとしたら、どうすればこの戦争を避けられただろうか?」という問いかけをします。このとき生徒は歴史的大事件を「自分のこと」としてとらえます。「どうしたらいいのだろう?」と思考する過程には、それまで授業で得た知識や、自分の身近に起きた事柄、そこで考えたことなどを総動員しなければなりません。このとき、グループディスカッションという形でなくても、自分の頭の中がアクティブに動き始め、能動的な学びが始まります。 その後、グループディスカッショ知識を関連付けて広く、深く学ぶ各教科に浸透するディープラーニングディープラーニングンという形になれば、友だちの知識や考えを共有し、さらに思考は広がります。そこで生まれた新たな疑問は、「もっと知りたい」「調べよう」という行動につながり、深い学びへと移行します。 このように知識を基にして能動的に考え、判断し、表現することを繰り返す教育サイクルこそ、「アクティブラーニング」の具体的な姿です。教育の質の保証となるモデル・コア・カリキュラム 現在、文部科学省では、新しい学習指導要領等が目指す姿として、「教育課程全体や各教科等の学びを通じて、『何ができるようになるのか』という観点から、育成すべき資質、能力を整理する必要がある」としています。 本校には、本校の考えるアクティブラーニングを先進的に進め、授業スキルを向上させ、高品質の教育を蓄積させてきた過程があります。その過程を経るなかで、より明確に、知識・技能、思考力・判断力・表現力を身につけるために、かえつ有明ではすべての生徒が高3までに到達すべき学力水準・修得内容である「モデル・コア・カリキュラム(MCC)」を編纂しています。 知識・技能としてのコア、思考力・判断力・表現力としてのモデルの結びつきが明確になっているからこそ、大学という、より高度な次の学びの機関に進んでもなお、自ら深い学びを実践できる基礎が中高時代に獲得できるのです。そしてこれらの力を基礎に、自分と価値観の異なる人々とも積極的に協働し、新たな創造に繋がる力を養っていくのです。 この、アクティブラーニングとモデル・コア・カリキュラムの結びつきによる深い学び=ディープラーSchool Concept Book 2018 17

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