かえつ有明中・高等学校
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 グローバル化が進む社会において、私たちは日常的に異なる価値観の人々と関わり、協働すべき場面があります。それは、自分がどのような人間であり、どのように社会貢献できるかを見つめる機会でもあります。そのような社会において、世界の若者は自らの価値についてどう感じているのでしょうか。「自分は価値ある人間なのか?」という問いに対して、中国、韓国、アメリカの高校生の7〜8割が「イエス」と回答しています。しかし日本は3割という報告があります。 しかしこれは、能力の欠如とイコールではありません。OECDが進める国際的な学習到達度調査において、日本はトップクラスであり、初等中等教育は高いレベルにあることを示していると言えます。それにも関わらず日本と海外の高校生の自己肯定感に違いがあるのは、学び方の差ではないでしょうか。 欧米型の教育では、生徒が自ら学び、自分の考えを表明し、違う意見があれば検証するというトレーニングを積んでいます。日本の中高生はそのような思考形態に慣れていないだけであると私は考えます。 本校は先進的にアクティブラーニングを取り入れてきました。これはまさに、能動的な学びであり、ここで伸ばすべき能力は、グローバルに活躍するためにも重要です。 一方で、高校を卒業するまでに必要な知識量も欠けてはいけません。アクティブラーニング型授業では十分な知識が得づらいと言う人もいますが、本校では、生徒が獲得すべき知識、学習スキル、能力などを明記したモデル・コア・カリキュラムを設定しています。これは本校を卒業する生徒について「このような能力を持っています」と明示する、教育の質の保証です。 今後、大学受験は変わり、大学教育も変革するでしょう。イノベーションは教育をはじめ、世の中のあらゆる場面で起きています。そこで活躍できる人間とは、違った視点や考えを受け入れながら自分の意見を持ち、新しいものを創造できる人間です。研究開発においても、1人の優れた科学者が発明をするのではなく、多様性を持った集団が世の中のイノベーションを実現します。本校でも、多くの帰国生たちが良い刺激と多様性をもたらし、教育に活気を与えています。 変革し続ける社会を生き抜く力は、短時間で身につけることはできません。日々の学習や学校生活で折りに触れ、訓練を積み重ねながら実現することです。本校で学ぶ6年間で、「自信を持って世界で活躍できる人間」を育てることができると確信しています。10

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